岩間の地域紹介

天狗松

むかし、なん台山のもざわの上流に大きな石がありました。その大石のそばに三本の松の木がそびえ立っていました。
この松はあたご山の天狗たちが、同じ仲間の天狗がいるつく波山や加波山への往来に使ったのだといわれ、天狗松という名がつけられていました。
この木にのぼれるのは本当の天狗だけで、しゅ業中の者は近よることも出来ませんでした。それほどの松は高くそびえ立っていて、そのいただきにのぼると関東一円がはっきりと見えたといわれ大事にされていました。
江戸の町からさらわれて杉山僧正のもとで天狗のしゅ業をしたという演吉少年も 「気がついたらなん台丈という山の大きな松の木の下にいた」 と、語っています。
天狗は羽うちわを使って空を自由に飛ぶことが、出来ますが心にまよいいが出ると飛行中でもつい落してけがをしたりするので、羽うちわはようまをはらう道具にもなります。 その昔、この松をのぼったりおりたりした天狗たちは、大空を自由に飛びまわれて山の王者そのものでした。 

  • 当日
  • イベント

今後の予定