友中資料室
諏訪古墳(小原)ー友部地区唯一の前方後円墳ー
諏訪古墳ー友部地区唯一の前方後円墳ー
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山王塚古墳、一本松古墳とともに「一本松古墳群」を形成する諏訪古墳は、友部地区唯一の現存する前方後円墳です。「現存する」というのは、山王塚古墳が前方後円墳であったという説があるものの、鉄道敷設によって削られてしまった(と言われている)からです。つまり、友部で観察できる最も身近な前方後円墳ということになります。現在、後円部上に諏訪神社の社殿が建っていますが、向きは下図のようになっています。神社の参道に対して横向きで、前方部が西、後円部が東を向いています。 |
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諏訪神社正面 |
諏訪神社鳥居 |
社殿前の小さめの墳丘 |
後円部の上に建つ社殿 |
後円部から前方部を見る(東→西) |
前方部から後円部を見る(西→東) |
諏訪神社東側の盛り上がりも古墳? |
北東側から社殿を見る |
前方後円墳は全国に4000〜5000基ほどあるようですが、奈良県や大阪府に多いかと思いきや、全国で一番多いのは千葉県だそうです。600〜700くらいあるともいわれます。そして次に多いのは群馬、次いで茨城の順のようです(諸説あり)。少なくとも茨城県には400近い前方後円墳があり、全国でも有数の数であることは確かのようです。 それほどの数の前方後円墳がある茨城県で、旧友部町で1つだけというのは少ない気もしますが、それだけに貴重だといえるでしょう。前方後円墳の分布、造られた時期、意味等、調べ始まると奥が深すぎて迷宮にハマりそうです。ただ、小さめの古墳を造るにもなかなかの土木工事が必要であり、多くの労働力を使用できる権力か財力がないと難しいです。また、関東地方にこれだけの数があることに、何らかの意味があると考える人も多いです。 さて、この諏訪古墳、「友部町史」に実測図が載っていますが、方位についての説明が一切ありません。しかし、実際に現場を見てみると、社殿が建っている東側の後円部の丸さも感じられますし、前方部の「角」も確かに感じられます。明らかに東西方向、神社の正面に対して横向きの位置であることがわかります。 |
今後の予定
更新情報
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